喧騒を忘れさせる田園風景の中にたたずむ歴史ある家。白い漆喰(しっくい)の壁と黒い腰板は、この地域に古くから伝わる様式。その土地の風土や気候に合った、今では手に入りにくい木材をふんだんに使用している。そうした古民家は、人と環境にやさしいエコハウスともいえるだろう。
 藤井さん一家は、両親と中学3年生になる長女の3人住まい。離れに祖父母が暮らしている。裏山の林では、長年にわたり栗を栽培してきた。








 時代と共に家族構成やライフスタイルも変化し、それにつれ間取りの概念も変わってきた。「古民家再生」は、現代の生活に合わせ、住みやすく甦らせる新たな選択肢として最近、大きく注目を集めている。
 「暗くて、すき間風も入ってくる。悩みの種でした」と母。建て替えも視野に入れていた当初、祖父が「先祖から受け継がれてきた思い出のある家。壊してしまうのはしのびない」と口にした。そして父は「昔からの黒い梁と柱を見ていると落ち着く」と話し、母は生まれ育った家への愛着を改めて強く認識した。こうして昨夏、「古民家再生」という選択を決断した。








古民家再生のほか、築年数にかかわらず、愛着ある住まいを「強く」「美しく」「新築同様」に甦らせる住友不動産の「新築そっくりさん」。
 「古民家には質の良い材料が使われていて、150年たっていても造りがしっかりしています」と、藤井さん宅をプランニングした同社の一級建築士・本告玄(もとい・げん)さん。「住まいの再生を通し、悩みを解消する手助けができればうれしい」。丁寧に相談を重ね、問題を1つ1つ解消していった。「専門家ならではのアドバイスのおかげで安心でした」と藤井さん。
 段差だらけの空間もバリアフリーとなり、天窓や格子を通じて光が注がれる。また、断熱効果により冬温かく、夏は涼しい、環境へのやさしさと経済性を兼ね備えた家に生まれ変わった。
 代々続いてきた家族の歴史や思い出も一緒に引き継がれている。「家も、心も、明るくなった」と喜ぶ藤井さん。「ウッドデッキを利用してバーベキューも楽しいね」。笑顔とともに夢は広がる。
 「古民家再生」がもたらしたもの。それは家族の心のゆとり、そして明るさ。藤井さん一家の笑顔がそれを物語っている。


 今年3月、築150年の古民家が息を吹き返した。広く開放的な間取りや、重厚なたたずまいに、どことなく懐かしい雰囲気が漂う。
 広々としたスペースを確保した玄関ホール。そんな開放感に満ちた空間を、黒く太い柱と松の梁がモダンに演出する。
 高い天井の窓から陽の光が降り注ぐリビングでは、自然と家族の会話もはずむ。「照明もおしゃれで雰囲気も良く、うれしさのあまり舞い上がってしまいました」と笑顔の母。念願の明るい個室を手に入れた長女は、さっそく友達に「お披露目」したという。




  

  

  
◇取材協力:住友不動産 新築そっくりさん茨城支店 フリー 0120・093874
つくば市研究学園D10街区4 高谷ビル1F