● 秋ナスをおいしくいただく ● ● 秋ナスをおいしくいただく ●
   
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暑さで低下した機能回復効果も

 少しずつ秋の気配を感じる今日このごろ。 これから11月にかけて収穫期を迎える 「秋ナス」 は、 肉厚で美味、 この時期おすすめの野菜のひとつだ。 夏バテで落ちた食欲も回復できるかも。

 今回は、 野菜ソムリエの市村典子さんと食彩酒房 「グラスファーム」 (常総市本石下) ・小野村伸一オーナーシェフの協力を得て 「秋ナス」 の魅力、 手軽に作れるレシピを紹介する。
   

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 うま味や甘みが濃厚に

 9月から11月にかけて収穫されるナスは、 気温の低下とともに身が締まり、 うま味や甘みが濃厚になる。 そのため 「秋ナス」 と称され、 人々に親しまれてきた。
  「身近な野菜で手に入れやすく、 バラエティーに富んだ調理が可能、 ほかの食材との相性もいいので、 利用しやすい野菜のひとつです」 と市村さん。

秋になって取りたい野菜


 全体の93%が水分であるナスは、 それほど栄養価が高いとはいえない。 含まれる栄養素は、 体内の塩分量を調整する 「カリウム」 や食物繊維など。 食物繊維はレタスの倍もあるという。
  「コリン」 という成分が、 胃液の分泌を促進したり、 肝臓の働きを活発にする。 市村さんは 「夏の暑さが原因で低下した体の機能を回復させるという意味でも、 ナスは秋になってから取る野菜として向いている」 と話す。 ほか血圧を下げる効果も。
  「ナスの皮を使うことによって栄養価が高まる」 と市村さん。 皮には、 抗酸化作用のある 「アントシアニン (ナスニン)」 が含まれ、 動脈硬化や脳出血などの予防効果が期待できる。
 さらに、 夏野菜であるナスは、 体温を下げる作用をもつ。 日本では暑気払いの食べ物としても知られている。
 ナスの下ごしらえで気を使うのがあく抜き。 意外なことに、 あくにはコレステロールや高血圧を予防するポリフェノールが含まれているという。 ナスのあくは、 130℃から140℃の高温に達すると、 甘み成分に変わる。 「あくに神経質にならなくてもいいのかもしれません」 と市村さん。
新鮮なナスの見分け方

 まずヘタの部分に注目。 切り口が盛り上がっているものは古くなっている証拠。 トゲがピンと立って、 触ると痛いくらいが新鮮。
 色は黒に近い紫が良いナスの特長。 張り、 つやがあって、 傷がないものを選ぶ。 弾力のないものは水分が抜けているので要注意。

新聞紙で保湿効果を得る 

 ナスの水分は蒸発しやすい。 水分が抜けすぎるのを防ぐためビニール袋に入れ、 新聞紙で包み冷蔵庫へ。 ナスの保存に適した温度は7から15℃。 冷蔵庫ではやや低すぎるため、 新聞紙で保温効果を得る。 適温以下の環境で保存すると、 かえって傷みやすくなるので注意しよう。

揚げ物などがおすすめ

 ナスの皮に含まれる色素 「アントシアニン」 は抜けやすい性質をもつ。 つまり色が悪くなりやすい。 色をとどめるために、 高温で調理するのがポイント。 油との相性が良いので、 揚げ物などがおすすめ。 100℃以下だと退色しやすい。


オーナーシェフおすすめ 簡単ナス料理

ナスの唐揚げ中華風(1人分)

【材料】
ナス1本 ニラ20c 長ネギ30c ショウガ10c
A. 中華スープ (水でも可) 大さじ2、 酢大さじ2、 しょうゆ大さじ2、 砂糖大さじ2、 ゴマ油大さじ1、 化学調味料少々

【作り方】
@ナスを縦半分に切り、 斜め5_間隔で切り込みを入れる
A170℃に熱した油の中に入れて、 さっと揚げる
Bニラを5_間隔で切り、 長ネギを荒みじん切り、 ショウガをみじん切りにする
C材料Aを沸かし、 Bを入れる
D揚がったナスを皿に盛り、 Cをかける

ナスの香草フライトマトソースかけ(1人分)
【材料】

ナス1本、 塩適量
衣 (タマゴ、 水、 小麦粉) /香草パン粉 (パン粉、 パセリみじん切り、 パルメザンチーズ※粉チーズでも可) /トマトソース (ボイルトマト、 タマネギ、 セロリみじん切り、 塩、 ニンニク) ※市販品でも可

【作り方】
@ナスは皮をむいて縦半分に切り、 塩少々を加えた水に5分ほどつけて、 あく抜きをする
Aナスの水分を取り、 衣、 香草パン粉を付ける
B165〜170℃に熱した油にナスを入れ、 たまに返しながらさっと揚げる
C皿にトマトソースをひき、 揚げたナスを盛りつける
▽協力=食彩酒房 「グラスファーム」 /常総市本石下 (アピタ石下店近く)
    0297・42・2615/月曜日定休