心と体を芳香で癒そう

 花や植物の香りにほっ、 と心が和む―そんな経験がある人も多いのでは。 暑さからくる寝不足、 冷え、 時間に追われる仕事など、 疲労やストレスが蓄積しやすいこの時期。 心と体を芳香で癒やしてみてはいかが。 今回は、 日本アロマテラピー環境協会認定のアロマテラピーアドバイザー・新井純子さんに、 アロマテラピーの効能や手軽にリラックス効果が得られる方法を聞いた。 



♪手軽にアロマテラピーを楽しむ


 「アロマ」 は 「芳香」、 「テラピー」 は 「療法」 の意味。 植物から抽出する香り成分が、 本能・情動を支配する大脳辺縁系を刺激し、 体やメンタル面の改善を促す。自然療法のひとつ。
 アロマテラピーに使用されるのは、 植物性のエッセンシャルオイルである 「精油」 やハーブなど。 アロマキャンドルやアロマポッドなどで香りを楽しんだり、 入浴やハーブティーで癒やし効果を得たりと、 その方法はさまざま。 日常生活に取り入れている人も多い。
 植物油で薄めた精油を肌になじませマッサージすることによって、 肌から血管に浸透し、 神経痛や痛風、 リウマチなどを和らげる効果が得られるという。 湿布薬に使用する例も。 ダイエットやアトピーの改善効果も期待されている。

 都内の産婦人科や子育てサークルなどでアロマテラピーが取り入れられている。 陣痛を和らげる効果を期待し、 分娩室に香りを用いたり、 更年期障害や月経前症候群 (注1) の改善を期待したマッサージ、 ベビーマッサージなどを実践しているという。
  「最近、 消費者の自然志向が高まりをみせています。 そのためか、 精油やハーブなどを利用した手作りの製品に関心が集まっているようです」 と新井さん。 せっけん、 化粧水、 日焼け止めクリーム、 虫よけ剤など、 スキンケア用品の人気が高い。 直接肌に触れるため、 消費者の意識も敏感になっているようだ。

                      ※注 月経前症候群=月経前に現れる身体的・精神的不快な症状 



より高い効果を〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 アロマテラピーはさまざまな症状に働きかける=表参照。 中でもハーブティーは、 口から直接摂取するため、 より高い効果が得られるという。
 精油やハーブティーを選ぶときは 「学名が書いてあるものを選ぶ」 ことが大切。 学名はラテン語で表記されている。 「学名はきちんとした製品であることの証明です」 と新井さん。


夏バテ防止には?
 夏バテ防止には、 「ハイビスカス・ローズヒップのブレンドティー」 が効果的。 ハイビスカスは、 クエン酸が豊富で、 クエ
ン酸回路を活発にする働きがある。 そのため体にたまった疲れ成分である乳酸が分解されやすくなる。 ローズヒップは、 レモンの20倍から40倍のビタミンCを含んでいるといわれ、 紫外線対策に適している。
 ハイビスカス1対ローズヒップ2の割合がおすすめ。

アロマテラピー効能表
精油(エッセンシャルオイル)
症状、得たい効果 効果的な精油の例
リラックスしたい ベルガモット スイートオレンジ マンダリン
気分が落ち込みがち メリッサ リツエアクベバ フランキンセンス
イライラ、パニックを起こしやすい イランイラン プチグレン ラベンサラ
ハーブティー
症状、得たい効果 効果的なハーブティーの例
リラックスしたい レモンバーベナー ジャーマンカモマイル ラベンダー
肌に良い(特にアレルギー肌向) マリーゴールド リンデン ジャーマンカモマイル
体を温める エルダーフラワー ラベンダー ジンジャー
夜眠れない パッションフラワー ネロリ バレリアン




バスソルトで心身リラックス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ミネラルが豊富な塩にハーブを加えたバスソルト。 風呂の湯に浮かべると塩が溶け出し、 美肌効果が得られる。 さらにハーブの香りが心身を癒やす。 塩にお気に入りの精油を数滴加えても良い (赤ちゃんの入浴には精油の使用を控える)。※死海の塩には、 ミネラルに加えマグネシウムが豊富に含まれており、 体内の毒素排出効果も期待できる

 【用意するもの】

 ・お茶パック
 ・死海の塩 (岩塩) 大2
 ・ハーブ (ハーブティー) 大2
  (好みによって適量)

 
【作り方・使い方】
  お茶パックに塩、 ハーブを入れ、 風呂の湯に浮かべる





 ポイントは 「やさしく」。 首回りを重点的にマッサージするだけでも効果的。 精油入りのオイルを使用すると滑りが良く、 美肌効果にもつながる。

@鎖骨を人さし指と中指で挟むように5回往復。 外側に向かうときはやさしく、 内側に引くときは強めに

A顔を横に傾け、 耳の後ろから首筋にかけて露出するリンパ 腺をマッサージ。 上から下に指を動かす。 往復3回

B後頭部の首の付け根付近 (へこむ部分) を親指で押す

Cあご部分を親指と人さし指で挟むようにし、 耳の付け根へ向かってもむように。 往復3回

D〜I矢印の指す方向にマッサージ。 3回〜5回

Jこめかみで1度止め、耳の後ろのリンパ腺に流すようなイメ ージで





 ■ 協 力 
日本アロマテラピー環境協会認定、 アロマテラピーアドバイザー・新井純子さん
 新井さんが講師を務める 「幸せを呼ぶアロマテラピー講座」 を開講中。
 0296・25・5300 (ナテュール・新井)