父の日特別企画


忍び寄るメタボリックシンドローム

 運動不足や過食、ストレス…。現代社会には、わたしたちを生活習慣病へといざなう要因がまん延している。内臓脂肪が蓄積して、ぽっこりお腹が飛び出しているお父さん、要注意! 肥満(内臓脂肪蓄積型肥満)を放置しておくと、複数の生活習慣病を引き起こしやすくなるという。こうした状態がメタボリックシンドローム。筑波大大学院人間総合科学研究科の田中喜代次教授に改善法を聞いた。

筑波大大学院 田中教授に改善法を聞く

MSってどんな状態?
 メタボリックシンドローム(MS)とは、肥満(内臓脂肪蓄積型肥満)で、かつ血圧値・血糖値・中性脂肪値のうち2つ以上に異常がみられる場合を指す。「肥満+高血圧+高血糖」あるいは「肥満+高血糖+中性脂肪の高値」などの組み合わせが考えられる。内臓に脂肪が過剰蓄積したために、血液中の糖や脂肪を分解する代謝システムがうまく機能しなくなった状態である。
 内臓脂肪の蓄積状態は腹囲の数値でも判断できる。「男性85cm以上、女性90cm以上」は注意が必要となる。※内臓脂肪型肥満をMS判定の必須条件にしない考え方もある
 高血圧症、糖尿病(高血糖)、高脂血症、高度肥満症をはじめ、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を発症する確率が高まるといわれている。
 体重が重いことから、膝関節症(ひざかんせつしょう)や腰痛症を抱える確率も確実に高くなる。
MSの改善方法は?
A 運動
 一日の中で運動する機会が増えれば、危険性は低下するといわれている。日常生活で運動量が増すこと、スポーツを楽しむ時間が増すこと、自宅で体操、ストレッチ、ヨガ、スクワットなどの運動を継続することでも効果が上がる=
【表1】参照。
B 食事
 食べ過ぎている人の場合、運動と同等またはそれ以上に食事改善が有効。個人差はあるが、余分なカロリーを減らしながら、栄養バランスの質を高める工夫が必要となる。「まずは、食生活を中心に生活全般を見直し、問題点を見つけ、悪い習慣や行動を正すことから始めましょう」と田中教授。有効策として、食べたものを書き留めておくために「食事日記」を付ける、毎日体重を測って食生活を振り返る習慣を付ける、などがある=
【表2】参照。
 ▽協力=筑波大大学院人間総合科学研究科(健康スポーツ医学/体育科学系)・田中喜代次教授


【表1】
おすすめ運動プログラム1時間コース
 準備体操(5分)→ウオーキングまたはジョギングなどの有酸素運動(40分)→筋力強化運動(腹筋、腕立て伏せ、スクワットなど、10分)→ストレッチ(5分)
 ※これらすべてを行わなくても効果は現れるが、障害の予防や身体全体の機能アップも図ろうとすると、種目は多いほど望ましい

【表2】
悪い飲食習慣改善!行動修正目標
 自分に合った行動修正目標から1つずつ実行していこう。
@洋食を和食に、飲酒量を控える、間食を控える、塩分を控える
A野菜類を増やす
B夕食後は一切食べず、できたら散歩する
C食べ放題の店には行かない、バイキングでは和食か洋食か1つに決める
D飲食パーティーや職場の飲み会では適量に留めることを決心して行動する


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