体にやさしく、ごはんにバリエーション

料理のレシピも豊富

ひえ、あわ、きび…。かつて日本人の主食だったこともあるこれらの雑穀は、食文化の変化とともに日本の食卓から消えていった。生活習慣病がまん延する現代、人々の関心は、日本人の食の原点に戻りつつある。雑穀ブームもその一つ。テレビ番組や雑誌などで栄養素やレシピが次々と紹介され、健康に敏感な主婦層を中心に話題を集めている。そこで今回、農業・食品産業技術研究機構・作物研究所の勝田真澄さんに、体にやさしく、日々の献立にバリエーションを加える雑穀について話を聞いた。

ぷちぷちした食感が楽しめ、体にプラスの効果をもたらす雑穀。何となく「鳥のえさ」を連想する人も多いと思うが、実は米よりも高価な「ごちそう」だという。
 雑穀とは、米や麦など主要な作物以外の穀類の総称。あわ、ひえ、きび、はと麦、赤米、黒米、そば、アマランサス、キヌアなど種類は豊富。栽培が盛んな岩手県は、「雑穀大国」と呼ばれ、県を挙げて製品開発に取り組んでいる。

 おこわやもちなどで、よく使われるのはきび。鮮やかな黄色が彩りを加え、かむほどに甘みが増す。くせがなくあっさりした味のあわ、少しあくがあり、強い味付けの料理にぴったりのひえ、粒が最も小さく、アーモンドのような香ばしい香りで、雑穀の中でもトップクラスの栄養価があるアマランサスなど、それぞれの特長を把握して、料理に加えるのがポイント。

 雑穀は、食物繊維、タンパク質、脂質などが豊富で、酸化を抑え、コレステロールを下げる働きがあるともいわれている。
 栄養価の高いアマランサスには、カルシウムや鉄分が多く含まれており、これらの成分不足が引き起こすさまざまな病気リスクの回避食としても期待が高まる。特に女性の体にやさしい食物といえるだろう。


 農業・食品産業技術研究機構・作物研究所の勝田真澄さんは、「栄養価が高いからといって、雑穀だけ食べていれば完ぺきというわけではありません」と指摘した上で、「ごはんに混ぜれば手軽に1品目増やせ、食感が変わることで日常の食事にバリエーションが付きます。そこが雑穀の良いところ。楽しみの一つとして取り入れてみては」とすすめる。

 最近は、洋食やスイーツに加えるなど、雑穀を使った料理のレシピも豊富になっている。しかし、雑穀は水に浸したり、ゆでたりと下ごしらえに多少の手間がかかるのも事実。いきなり難易度アップのレシピに取り掛からず、まずはオーソドックスにごはんに混ぜることから始めよう。

 硬さやぷちぷちした食感に抵抗を感じる雑穀初心者には、きびがおすすめ。白米1合に対し1割(スプーン1杯)を目安に。「市販されている雑穀ミックスなどを使用すれば、お米をとぎ、1袋分をぱっと入れて炊くだけ。分量を量る手間も省けて簡単です」と勝田さん。

アマランサス

アマランサスの種子

きび草

きびの種子
 ※雑穀アレルギーの方は、ご利用を控えてください
 ▽協力=農業・食品産業技術研究機構・作物研究所 勝田真澄さん

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アマランサスを使った「雑穀クッキー」のレシピを紹介。
サクサクした歯ごたえにぷちぷちの食感がマッチし、大人から子供まで楽しめる。
【材料】
・市販のクッキーミックス粉 1袋(200g)
・アマランサス 大1強
・バター 大3弱
・卵 2分の1個
・小麦粉(打ち粉) 適量
【作り方】
(1)ボールにミックス粉、柔らかくしたバター、アマランサスを入れ、混ぜ合わせる
(2)卵を加えて、なめらかな生地になるまで約2分間こねる
(3)打ち粉を振った台の上に取り出し、さらに打ち粉を振ってめん棒で5mmの厚さにのばす
(4)型に打ち粉をつけてぬき、170度のオーブンで10〜20分焼く



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