夫や家族の協力が絶対条件
現代女性の結婚観シリーズ2〜働く妻・母/晩婚化傾向〜

 現代女性の結婚観に迫るシリーズ第2話(最終回)。前回、「国民生活白書」や読者アンケートの調査結果から、独身女性の多くが結婚後も継続就業を希望している傾向が見えてきた。今回は、晩婚化が進む要因、仕事と家事、育児をこなす女性の現状などにスポットを当てる。
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進む20代女性の晩婚、晩産
 日本の女性の労働力率を年齢層別に見ると、20代半ばと50代前後が最も高い(「国民生活白書・平成18年版」、以後白書)。これは結婚や出産・育児を契機に離職し、子供に手が掛からなくなった時期に復職する女性が多いことを表している。
 20代女性(25歳から29歳まで)の内訳は、労働力率が高い順に「独身者」「子供のいない既婚者」「末子年齢3から5歳の既婚者」となる。各グループを1987年と02年で比較してみると、「独身者」が37・6%から58・4%に高まる一方、「末子年齢3歳未満の既婚者」が33・1%から20・6%に低下している。このデータは、20代女性の晩婚化、晩産化傾向の高まりを示すものとして、興味深い。
離職理由は「結婚に伴う転居」
 では、晩婚化が進む背景にあるものは何か。シリーズ1で明らかになったように、独身女性の多くが結婚後も継続就業を望んでいる。継続就業が妨げられてしまうため、結婚に踏み切れない女性も増えているのではないだろうか。
 実際に、結婚による離職を選択しているケースもある。「白書」のデータによると、結婚退職の理由で最も多かったのが「結婚に伴う転居」。常陽ウイークリーの読者アンケートにも同様の声が寄せられている。「主人の仕事の関係で2、3年に1度転勤があり、お金の面と土地に慣れるまで大変でした。自分の仕事も正社員とはいかず、派遣やパートになってしまいました」(龍ケ崎市、38歳)。 
 また、出産による離職も継続就業を妨げる要因の一つ。理由として多かったのが「自分の手で子育てしたかった」。続いて「両立の自信がなかった」「就労・通勤時間の関係で子を持って働けない」となる(白書)。
家族の増えることの喜びも
 以上が結婚後も継続就業を希望する女性たちの現状だが、既婚者からは、結婚して家族が増えることへの喜びの声も多く寄せられた。「自由は減りましたが、協力し合って一緒に笑って泣いて悩んで家庭が成り立つんだと思います。結婚して4年たちますが、結婚はとてもいいものだと思います」(阿見町、27歳)。
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女性が3役をこなすために…
 次に、仕事と家事、子育てを担っている女性たちに注目する。読者アンケートの結果を見ると、結婚後も就業している女性は約8割、うち仕事と家事と子育てに携わっている女性は、約5割を占めた。「まだ息子が高校生で、家事と仕事と子育てにかかわっています。ようやく一主婦からパート事務の職業を持つようになりました。やはり仕事を持つことは、人間としてプラスになります」(稲敷市、47歳)。結婚後も「働きたい」という希望をかなえ、子育てもこなす女性たちは、現代女性の特徴的な「ライフスタイル」を送っているといえるだろう。
 しかし、女性が3役をこなすためには、夫や家族の協力が絶対条件となる。最近の共働き家庭では、夫が家事に参加する割合が高いようだ。読者からは次のような意見が寄せられた。「仕事に行くときは、家事などの面で夫の協力を得ており、感謝しています」「洗濯は主人の仕事です」。
妻が7割以上負担する現状
 育児への協力はどうだろう。「白書」共働き世帯の育児負担割合の調査結果によると、育児にかかわるのは「ほとんど妻」が47・8%、「どちらかというと妻」が26・3%と、妻が7割以上負担している現状が読み取れる。
 読者(妻)からも「子育てに疲れ、家出をしようと思ったこともある」「主人は子育てをほとんど協力せず、子供のスポーツの応援も進学に関しても自分一人で考え、行ってきました。体を壊したときも優しい言葉などかけてくれず、もんもんと過ごしてきました」という深刻な意見があった。改めて夫婦の課題として見つめるべきであろう。
 さまざまな弊害を乗り越えて、結婚・出産後も就業することを理想とする現代女性。その結婚観には、「夫(家族)の考え方や協力」が大きく反映していることも事実のようだ



 ▽出典=平成18年版国民生活白書(内閣府編集/時事画報社発行)


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