両立に潜む「しがらみ」
現代女性の結婚観シリーズ1〜結婚と仕事〜

 仕事を持ち独身生活を謳歌 (おうか) している女性、 就業しながら家事と子育てに励んでいる女性、 子供の巣立ちとともに就業を希望している女性、 専業主婦として家事や子育てに専念している女性…。 現代女性が選ぶ 「ライフコース」 はさまざま。 晩婚化、 少子化などと話題が絶えない昨今、 独身女性や 「育児期」 の女性を取り巻く環境は穏やかではない。 今回は、 「国民生活白書」 のデータや読者アンケートの声を参考に、 現代女性の結婚観に迫ってみる。 また、 本紙が1993年に行った読者アンケートの意見にも再注目。 14年前と現在の女性たちの結婚観にどのような変化が見られるか比較してみる。
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女性にとって人生のターニングポイント
 女性にとって結婚は、 人生のターニングポイント。 結婚後も 「充実したライフスタイルを手に入れたい」 と思うのは当然なこと。 しかし、 理想を実現できる環境を誰もが得られるとは限らない。 仕事、 家事、 子育て、 さまざまな制約が付きまとうのも事実。
 例えば、 仕事を持つ独身女性の 「結婚と仕事」 への意識はどのようなものか。 女性が仕事を持つことが一般的になりつつある現代、 結婚と仕事を天秤に掛けて迷うことも少なくなっているのかもしれない。 でも現実はどうだろう。 仕事を持つ女性の晩婚化傾向が高いというデータ (シリーズ2参照) からも、 仕事と家庭の両立に潜む「しがらみ」 が何となく見えてくる。
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「継続就業」7割が希望
 まず、 現代女性が希望する 「ライフコース」 に注目してみよう。 内閣府が編集した最新の 「国民生活白書 平成18年版」 調査結果から、 18歳から34歳の未婚女性が理想とする結婚後のライフコースを1987年と02年で比較してみると、 「継続就業」 が20・3%から29・5%に、 「再就職」 が34・4%から39・2%に上昇。 逆に 「専業主婦」 の割合が36・7%から20・1%に減少している。 結婚後も 「働きたい」 と思っている女性は確実に増えているようだ。
 読者の皆さんからも、 この調査を裏付けるような意見が寄せられた。 独身者の全員が 「結婚したい・したほうがいい」 と答えている。 そのうち、 「継続就業」 を希望している人が約7割。 「分からない」 を選び、 迷いを見せた人が約3割。 「仕事を辞める」 と答えた人はいなかった。
結婚したいし働きたいが…
 結婚を望む理由としては 「独りでは寂しい」 「死ぬまで一緒に暮らしたい、 と思う人がいる」 など。 「継続就業」 を希望する人たちからは、 「やりがいのある仕事だから」 「経済的に自立したい」、 中には 「経済的に苦しいので働かなければならない」 といった切実な声も。 一方で、 「続けたいと思って公立の保育所に勤務しているが、 実際は定時で帰れることがほとんどなく、 家庭に割く時間が少ないため、 仕事を続けるかどうか悩んでいる」 (23歳) という意見があった。
 以上の結果から、 「結婚はしたいし、 結婚後も社会で働きたい。 しかし、 家庭と仕事の両立には弊害もつきまとうため、 希望の実現は難しいこともある」 という、 現代女性の結婚観の一端が見えてくる。
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当時も結婚後「働きたい」意識強く
14年前のアンケートと比較
 常陽ウイークリーは93年に、 皇太子妃雅子さまのご成婚を機に、「キャリアと結婚」 をテーマに読者アンケートを実施した。
 当時も、 キャリアを積み重ねてきた女性たちには 「結婚はしたいけど不便なことも多いし、 焦ってまではしたくない。 そして結婚後も、 何らかの形で仕事を続けたい」 といった傾向が見受けられた。 県南地域在住の独身女性 (当時28歳) は 「いつの間にかこの年齢になってしまったという感じで、 少々マズいかなぐらいの気持ち。 子供ができたら仕事は辞めるけど、 落ち着いたらパート、 正社員にこだわらず仕事を続けたい」 と答えていた。
 晩婚化傾向がやや進行したことは推測されるが、 約15年前と比べて、 女性たちの結婚観に大きな変化は見られない。 ただ、 結婚後も 「働きたい」 という意識を持つ女性がより増えていることを実感する。