![]() TECHREVO 代表取締役・山本剛大さん |
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「ITの町医者」目指して
下館のパソコン教室で講師のバイトをした。「お客さんに、ありがとうと、感謝されたのがうれしくて」、パソコン教室を経営する会社から派生してくるウェブ制作の仕事を引き受けていた。そのうちに、一人ではこなせない程の仕事が発生して、ついに、自ら創業に至った。その会社の女性経営者の夫が会計事務所を経営していて、いろいろと専門的なアドバイスをしてもらい、資本金一円からできる一円株式会社を設立したのだ。 まもなく、大学の入試課から、「入学案内のパンフレットを、ホームページにも載せたい」と依頼があり、印刷所戻しのデータをウェブ化したのが最初の仕事。この仕事の出来が良く、筑波大の公式ホームページの作成を受注することができた。複雑なキャンパスマップを『フラッシュ』で、素早く表示するのに成功するなど、最新の技術を埋め込んだ。 筑波大のウェブを作成した信用で、大手からの引き合いもきている。その後、いろいろな会社のウェブを預かる必要から、現在では、自前のサーバーも立ち上げ、得意分野の自家発電による停電対策なども講じている。 茨城には、まだ、潜在的な需要がある。「京都では、顧客が相当、拾い尽くされている感じ。でも、茨城では、ウェブページを一つの広告の手段としてしか考えられていない面がある。今後、クライアントのブランディングや、その会社の魅力をアピールするためのナビゲーター役をしたい」と。 今年の一月に、日経新聞に載ったのがきっかけで、印刷会社とのアライアンスができた。「新聞に載って、いろんな売り込みが会社にやって来た。コピー機を買ってくれと言われて四時間拘束されたこともある。でも、ちょっと話があるんですけど…と掛かってきた電話は、だいたいホームページ発注の話だ」という。社長というのは、一つに詳しくなくても、薄くてもいいから、広い知識があれば、いろいろなことを提案できる。 「パソコンの納品の時でも、電源足りませんねと、電気の配線まで提案すると、お客さんに信用してもらえるんです」。技術力という意味では、山本も含めて、電気工事士免許、二級アマチュア無線、牽引免許、危険物免許、そして、アーク溶接免許を持っているスタッフまでいるという。 筑波大新聞に『筑波大発ベンチャー』としてTECHREVO社の紹介記事が載ったのを見て、山本の専攻する工学システム科の教授から、「山本君、儲かっているらしいね?」と、声を掛けられた。「学生が自分の能力を100%、発揮できる場がないと、もったいない。スキルアップして、さらにお金がもらえて喜んでくれる」というのが、山本の主張だ。 理想は、スタッフの気が集まり、放出できるような会社。信用とエネルギーのある会社。「学生は、人材としても貴重。みんな四年間はいますし、大学院もある。六年もいれば、時代が変わるし、新しい学生が入って来る。しかし、学生バイトだけでもダメなので、社員は必要」。来春、自分が卒業して半年くらいで、会社の基礎を、さらに固めたい。 父の職業の医師と共通していることは、「お客さんに喜んでもらって、感謝の印としてお金をもらうこと。実際に、お客さんとお話して、どんなイメージがいいんでしょうねと、話しかけると、お客さんのイメージが拡がってくるから満足してもらえるものに仕上がる」。その営業をしているのは、今のところ社長の山本一人。 「人との関係というのはお金以上のものだと思う。親父と、一緒に街を歩くと、先生こないだは、ありがとうございましたと声を掛けらていたんですよ」。山本も、その辺歩くと声を掛けられるようになりたい。(花山 亘 つくばベンチャー協会事務局長、NPOつむぎつくば理事、敬称略) 【会社概要】つくば市天久保3の9の5オオキビル2F。電話029・855・5355。2004年1月26日創業。資本金1円。コンピュータソフトウェア、ウェブページ、データベースシステム、コンピュータグラフィクス映像などの企画、制作、販売、およびコンサルティング他。 http://www.techrevo.com/ | |
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