ウーゲン ドゥクパ(ブータン王国)

インパクトマシーンを開発
ブータンは、国土は九州の約1・1倍で、人口は約65万人です。主な産業は農業(米、麦など)、林業、電力です。中でも、農業がGDP(国内総生産)の約36%、就労人口が約9割を占める最大産業です。そのため、農業分野の普及に力を入れています。

JICAでは、小規模農家の農業機械開発の研修を受けています。ブータンでも参考になるような機械が日本で見付かりました。これは、日本では40年ほど前に使用されていた穀物のもみ殻取り機です。この機械は人力で動かし2人で作業ができます。

この簡便な機械をインパクトマシーンと名付け、国の関係機関に提出するレポートをまとめています。また、JICAでも実際に試作品を完成させ、近いうちにテスト運転を予定しています。そこで、細かい欠点や改良点などが見付かれば、JICAのの専門職員が指導してくれますので、そのアドバイスを受けながら完成させたいと思います。

ブータンは開発途上国で、農業分野に限らず機械化が進んでいません。また、大型機械は、山岳地帯が多いブータンでは使用できません。インフラが進んでいませんから徒歩で山を越えて機材などを運ばなければなりません。その点、インパクトマシーンは分解すれば、2人で運ぶことができます。農家1、2軒で1台というように普及できればと考えています。

研修旅行で北海道へ行きました。目的は農場視察ですが、特に関心が高かったのは、どうやって家畜や作物を野生動物から守っているのかということでした。ブータンでは、イノシシとサルによる被害が大きく、農作物全体の40%に上ることもあります。サルなどは、手当たり次第にオレンジなどのフルーツを食べてしまうので、本当に困っています。

そのため、収穫期になると農民が小屋で寝泊りをして火をたいたりして警戒して野生動物を近づけないようにしていますが、これといった決め手はありません。日本では、柵を作り電流を流して防いだりしているようでした。

日本人の印象は、自制心が強く行儀がいいと思います。その要因があって、社会や経済がうまく回転しているのだと思います。日本の食事もおいしいです。趣味はサッカーで、ブータンではクラブに入っています。

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