2006年11月17日
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| ●土壌から六価クロムを検出、汚染地域に指定 |
| 石岡のセイコークロック跡地 |
| 県環境対策課は十六日、セイコー(本社東京都港区芝浦一丁目、村野晃一社長)の子会社・セイコークロック(同、前田邦男社長)の石岡市東大橋にある石岡事業所跡地約二fから土壌溶出量基準を上回る六価クロムとホウ素が検出されたため、土壌汚染対策法に基づく汚染地域に指定した。 六価クロムは発がん性の疑いがあるとされ、ホウ素は胃腸障害や中枢神経症状などを引き起こす可能性があるとされる。セイコーは今月中に汚染土壌の掘削撤去に着手、場外に搬出するとともに、清浄土で埋め戻す計画だ。 同事業所は一九六一年、セイコーの関連会社・石岡精工として時計部品の製造をスタート。六九年にはメッキ工場の操業を開始、七二年には水質汚濁防止法による特定施設、電気メッキ施設を設置した。 九六年に石岡精工を清算したが、セイコークロックが石岡事業所として操業を継続。二〇〇一年には製造施設の海外移転に伴い、事業所敷地の84%に当たる約十二fの操業を停止した。 その後、自主的に旧環境省指針に基づき、土壌と地下水の調査を実施。土壌の一部から鉛とカドミウム、土壌・地下水の一部にトリクロロエチレンを主とする揮発性有機化合物が確認された。 県、石岡市と協議し、汚染土壌は掘削撤去、地下水は揚水ばっき処理を実施したため、地下水は水質基準の〇・〇三_c/gに対し、超過濃度の最大値が〇・〇四六_c/gとなり、引き続き浄化対策を継続している。対策継続部分を除いた主要部分は既にショッピングセンター「ウエルサイト石岡」となり、複数の大型店が立地している。 今回、汚染地域に指定されたのは、残り約二fの部分。ここには電気メッキ施設などがあったが、今年五月に事業所すべてを閉鎖した。同施設は特定施設に該当したため、六月から土壌汚染対策法に基づき、土壌と地下水を調査した。この結果、土壌の一部から、六価クロムが最大で土壌溶出量基準〇・〇五_c/gの十倍を超える〇・五四_c/g、ホウ素が同一_c/gの十三倍の十三_c/gが検出された。 六価クロムとホウ素はクロムめっき、耐蝕(たいしょく)皮膜の表面処理材、ニッケルめっきの主成分として、六九年から〇六年まで使用されており、一部が土壌に漏れたと推定されている。 同社は「近隣居住者や関係者には十五日に説明会を開催、調査結果を説明するとともに、浄化対策に早急に取り組み、安心してもらえるよう最善を尽くすと報告した。今後も県や市の指導の下、関係法令を順守し、継続して適正な措置を実施していく」としている。 |
| ●県立高入試の募集定員を発表 |
| 全日制定員2万2720人、8学級330人減 |
| 県教育庁は十六日、来春の県立高校入試の募集定員と推薦入学の募集定員を発表した。 全日制は八学級・三百三十人減の二万二千七百二十人。笠間の普通科工芸・デザインコースは美術科への改編に伴い、一学級四十人から三十人となる。定時制は増減無しの六百四十人、通信制も増減無しの三百八十人。 来春の中学卒業予定者は約三万四百人の見込みで、今春に比べ約百人増えるが、今後の卒業予定者の推移、今春までの志願状況や欠員の状況などを踏まえ、全日制は八学級減とした。全日制の募集定員は一九八八年度をピークに、減少傾向をたどっている。 全日制の募集定員に占める推薦入学の割合は今年度と同率で過去最高の31.6%。 再編統合関係では、石岡一と八郷の統合に伴い、新石岡一の募集を開始。鉾田一に単位制を導入する。学科の再編は笠間のほか、鉾田農業で食品科学科を情報経営科、食品技術科を流通情報科、石岡二で家政科を生活デザイン科とする。また、岩瀬の衛生看護科に五年一貫看護師養成教育を導入する。 |
| ●教育基本法改正、教育現場の声を聞く |
| 改正案が衆議院を通過 |
| 安倍政権が今国会の最重要課題と位置付ける教育基本法改正案が十六日午後の衆院本会議で、与党などの賛成多数で可決、参院へ送付された。 改正案は前文と全十八条で構成。現行法が「個人の尊重」を強調しているのに対し、「公共の精神」を掲げ、「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で「愛国心」を盛り込んだ。 現場で日々子供たちに接している県内の教育関係者は、これらの動きをどう受け止めているのか、「現場の声」を聞いた。 【不当な支配の怖さ】 元小学校校長で、不登校やひきこもりの子供の相談に応じている「つくば子どもと教育相談センター」の志賀伸三郎代表 一番重要なのは「不当な支配に服することなく」と書かれた第十条が変わってしまうこと。僕は小学六年のとき終戦を迎えた。校長が朝礼で教育勅語をうやうやしく読み上げるとき、子供たちは頭を下げて微動だにしてはいけなかった。お腹が空いても我慢する。そういう時代を経験した僕たちは、不当な支配に屈することなく教育をしなくてはいけないと本当に思っている。 改正案に「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべき」とある。その時々の政府の政策が、もろに入ってくることになる。その怖さは子供時代から知っている。 二つ目の問題点は「教育振興基本計画を定め、公表しなければならない」とあること。足立区のように学力テストを補助金の査定に使うなどの問題が出てくる。競争原理を法律で定める怖さがある。本当に子供たちのためになっているのか、改正は、一人ひとりの子供たちの幸せにつながらないという強い危惧をもっている。 【似て非なるもの】 元公立中学教員で現在つくば市で不登校児童生徒の支援に取り組むNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所の小野村哲代表 「ゆとり」、今度は「基礎学力」と振り回されて、教育現場の関心は低いのではないかと思う。 五大改革を打ち出した橋本内閣は、後に教育改革を付け加え、これを六大改革とした。そしてきめ細かな指導を行うために臨時的にチームティーチング非常勤講師を配置するとした。しかし、それも緊急雇用対策の一環にすぎず、教育改革とは言いがたいものであった。 「似て非なるもの」という言葉があるが、安倍内閣が教育改革を看板に掲げて、憲法改正につなげようとしているのは誰の目から見ても明らか。 国を愛する気持ちは大事だし、社会に貢献しなさいというのも分かる。ポイントは国が先か、人が先かということ。人は所属感を得て、自己実現を果たしたときに、その場、その団体を愛するようになる。人が育ち、その人が国を愛する。先に国があって、愛しなさいといわれても愛せるものではない。 子供たちは不思議な触角を持っている。教育を軽んじる世情が、彼らの目にどのように映るのか、それが心配だ。 【一方的な審議も問題】 高校教員を務める、つくば市の浅野裕さん まず衆院での一方的な審議の仕方に問題を感じる。国の教育の根本にかかわる大事な問題を、きちんと時間を掛けて論議することなく、選挙戦略を絡めたようなやり方であっさりと通過させていいはずはない。 それでなくても現場の教員は、部活動や授業の成立などでとても忙しく、教育基本法についてじっくり話し合う余裕もない。法案が成立すれば、子どものためではなく国のために奉仕する教育現場となってしまうだろう。 報道でも愛国心ばかりが強調され、いったい国会でどれほど細かな議論がされたのかがほとんど見えない。現場を知らない国会議員たちが、どれだけ教育について語る資格があるというのか。このままでは将来に大きな禍根を残すだろう。 |
| ●鹿島鉄道の現状説明を求める |
| 存続要求の2団体、対策協に要望書提出 |
| 三月末で廃線の危機に直面している鹿島鉄道(石岡―鉾田、二十七・二`)について、存続運動を展開してきた「かしてつ応援団(鹿島鉄道沿線中高生徒会連絡会)」(鬼沢友里団長)と「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」(菅原太郎委員長)は十六日、来年四月以降の公費支援による存続の是非を協議中の「鹿島鉄道対策協議会」(会長・横田凱夫石岡市長)に対して、これまでの検討内容を説明し、利用者や沿線住民の意見聴取の場を設けるよう要望書を提出した。 同協議会は十九日に会合を開き最終結論を導く見通しで、これらの要望についても併せて検討することになる。 要望書では改めて公費による支援継続を求めながら、十九日の結論いかんにかかわらず、検討協議の経過説明を求めているほか、支援打ち切りの場合の代替交通機関について、現在の鉄道利用者や沿線住民の意見を聴く場の設定を求めている。 |
| ●県教委、5件を有形文化財に指定 |
| 史跡として常陸太田市の星神社古墳 |
| 県文化財保護審議会の答申に基づき、県教育委員会は十六日付で、県指定有形文化財として那珂市の木造如意輪観音立像など五件、県指定史跡として常陸太田市の星神社古墳の計六件を新たに指定した。 有形文化財に指定されたのは木造如意輪観音立像のほか、石岡市の木造十一面観音坐像▽東海村の願船寺の絹本著色聖徳太子絵伝▽水戸市の県近代美術館の「カルピスの包み紙のある静物」中村彝筆、油絵、麻布▽かすみがうら市の風返稲荷山古墳出土遺物(七十四点)。 木造如意輪観音立像は平安時代後期の制作。像高百七・五aの一木造り。如意輪観音は二臂(ひ)と六臂が多く坐像がほとんどで、同像のように四臂は国内で類例がない。 木造十一面観音坐像は鎌倉時代中期の制作。像高八十三aで寄せ木造り。入念に彫刻された頭髪や写実的で奥行きがある体躯(たいく)の質感など均整も良く保たれている。 絹本著色聖徳太子絵伝は室町時代初期の制作。縦九十・五a、横三十五a。浄土真宗が民間に普及していた聖徳太子信仰を利用したため、聖徳太子の絵伝類が多く制作されたが、残存する中世の作例は極めて少ない。愛らしい独特の面貌表現に特色がある。 「カルピスの包み紙のある静物」は、本県出身の洋画家、中村彝が晩年の限りある時間の中で、新たな画風の確立を意図して制作した代表作。 風返稲荷山古墳(全長七十八・一b)は、霞ケ浦高浜入り沿岸地域に位置する風返古墳群の一つで、六世紀後半から七世紀中ごろにかけて四回の埋葬が行われたと推測されている。一九六四年に発掘調査が行われ、二組の馬具をはじめ、飾太刀、直刀、鉄鉾、刀子、耳環(じかん)、ガラス玉、須恵器などが出土した。馬具は七世紀初頭前後のもので、県内では鞍部を含む馬具の出土例は珍しい。 指定史跡の星神社古墳は、久慈山地先端に点在する島状の小丘陵の間にある水田の中に位置。四世紀代の築造と想定され、県内では最古級の前方後円墳の一つ。全長百b、後円部直径五十四b、後円部高八・六b、前方部先端幅三十九b、前方部長四十六b、前方部高二・六b。 今回の指定により、県指定文化財は六百六十九件(有形文化財五百一件、無形文化財四件、民俗文化財三十八件、史跡五十九件、名勝五件、天然記念物六十二件)となった。 |
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