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2006年11月8日
●遺伝子組み換えで、ずさんな実験
つくばの産総研、拡散防止措置など不十分
つくば市の産業技術総合研究所(吉川弘之理事長)は七日、遺伝子組み換えマウスや微生物を使用している実験室で、法律に基づく拡散防止措置や表示が不十分な事例があったと発表した。

マウスの逃亡を防ぐねずみ返しが設置されていなかったり、実験後、実験台を十分に洗浄せず、微生物を不活性化していなかったり、実験者が手洗いを十分に行っていなかったなどのずさんな実験が行われていた。

一方、マウスの個体管理記録を調査した結果、施設外に逃亡したマウスはないという。微生物は、たとえ外部に漏れたとしても、実験で用いられたものは自然条件下では生存能力が低いため、拡散の恐れはないとしている。

同市東のつくば中央第六事業所で、ねずみ返しが設置されていない実験室が一部あったほか、飼育作業者に遺伝子組み換えマウスを識別するラベルの説明をしていなかったため作業者が識別できなかった。

第四事業所では、実験台の洗浄や手洗いが不十分だったり、実験中、実験室のドアが開けたままになっていた事例があった。第五事業所では、超音波破砕機の飛まつの飛散防止が不十分だった。

表示義務が守られていない事例は、第二、第四、第五、第六、西事業所などであり、部外者がみだりに実験室に立ち入るのを防ぐ「入室制限」の表示や、組み換え生物の保管場所を示す表示がなかっり、実験室の入り口に「組み換え動物等飼育中」の表示がなかった。

ずさんな実験が行われた原因について産総研は、内部規定や体制を整備していたものの、教育訓練が体系的に実施されていなかったため関係者の知識が不足し、点検体制が不十分だったためなどと説明。管理責任者三人を厳重注意処分とした。

再発防止策として、教育訓練や講習会を実施し法令順守の徹底を図るほか、実地調査を実施して点検確認を行うとした。

この問題をめぐっては、第六事業所で今年三月まで、実験動物の飼育管理業務に従事していた動物飼育管理業者が「遺伝子組み換えマウスと非組み換えマウスの識別を行うことが不可能」「飼育頭数の管理ができていないため逃亡したかどうか把握できない」などと、今年二月から五月にかけて指摘していた。

指摘を受けて、産総研は六、七月に、遺伝子組み換え生物を用いた実験が申請されている全国の二百二十八件を対象に実地調査を実施した。

その後七月に、文科省が現地確認を実施。「ねずみ返しを設置すべき」「飼育管理業者にラベル表示の意味を教えておくべき」「三月まで表示義務違反の状況だった」などと指摘し、九月八日、産総研に厳重注意をしていた。

業者から指摘があったマウス逃亡について産総研は、ゲージのふた閉め不良などにより、飼育室のラック内でマウスの逃亡が頻発した時期があったが、逃亡したマウスはラック内で確実に捕獲され、飼育室外に逃亡したものはないとしている。

●水海道二高生がイタリア料理に挑戦
県産品使い、ホテルのシェフが指導
常総市の県立水海道二高で七日、県産品を使った料理講習会が開かれ、家政科の一年生四十人が、水戸京成ホテルの菊池明シェフの指導でイタリア料理に挑戦した。県産の食材を知り、料理の楽しさを知ってもらおうと開いた。

作ったのは「野菜入りスパゲッティ」「チキンの煮込みローマ風」「きのこのマリネ」「ブルスケッタ」「野菜畑のオムレツ」の五品。

トマト、ブロッコリー、パプリカ、シイタケ、鶏肉、卵などの食材は県産品だ。

菊池シェフは、各グループの調理テーブルを回りながら、野菜の切り方、塩加減、味見のタイミングなどを丁寧に指導。

料理に挑戦した石山弥生さんは「普段作れないものが作れて良かった」、稲石香織さんは「茨城の食材でこんなに作れて結構すごい」などと話していた。

●戦国大名・佐竹氏の金山跡を解明
日立市の郷土史家3人、調査結果を冊子に
日立製作所の元エンジニアらが自分の足で調査した、戦国大名の佐竹氏が掘ったとみられる金採掘跡について、日立市郷土博物館関係者が小冊子にまとめた。

調査では北茨城市から常陸太田市周辺に、二百二十六カ所の金山跡を確認。三人はさらに、研究会を組織して調査・研究を続けていくと張り切っている。

調査を行ったのは、日立市森山町の滝友彦さん、同市金沢町の綿引美雄さん、同市相田町の川上武夫さんの三人。滝さんは子どものころ、大金田金山(北茨城市)近くの川の下流に住んでいて、自然金を見つけて以来興味を持っていたという。

佐竹氏は産金を権力の基盤にして戦国時代に大きな勢力を築いた。秋田移封前の約二十年間が金採掘の最盛期といわれている。

滝さんは三年前から二人の郷土史家とともに北茨城、高萩、日立、常陸太田の山中を歩き、トンネルの寸法を測り坑道の位置や地形・地質などを明らかにし、写真にも収めてきた。文献や付近の住民などから聞き取り調査などを行い、文献などに掲載されていない金山跡も確認することができたという。

調査は多賀山地の金山を瀬谷、金沢、大久保、助川、山尾の五つの金山群に分けて行い、金山坑道百十六坑、採掘跡百十の計二百二十六カ所の存在を明らかにした。

滝さんは八月に開かれた第一回郷土日立研究発表会で調査結果を報告。出席者らが貴重な成果として高く評価。今回、「多賀山地の佐竹金山跡の探索」と題して冊子にまとめた。A4サイズで、カラー刷り十三n。手書きの地図や坑道のカラー写真などを収録した。

同郷土博物館の志田諄一館長は「これまで全体の数も分からなかったし、全体をみる研究はなかった。坑道の位置や地形まで調査し、これだけまとまっているのは初めてでは」と評価している。

●宅配弁当で消費者問題を啓発
土浦市消費生活センターの「みまもり掛け紙」
土浦市消費生活センターは八日から、高齢者用宅配食事サービスを活用し、弁当をくるむ掛け紙に消費者問題啓発チラシを使う「みまもり掛け紙」事業を始める。同様の啓発活動は県内初という。

高齢者を狙う新手の悪質商法が後を絶たない中、消費者問題に関する情報と知識を広めてトラブルを未然に防止、併せて消費生活センターの存在を知ってもらおうと宅配食事サービスに着目。「見守る、見回る、身を守る」ことから「みまもり掛け紙」と名付けた。

対象は、市内に住む一人暮らしの高齢者と高齢者世帯などで、現在宅配食事サービスを受けている人。八つの中学校区単位で月二回(旧新治地区は月四回)、約百六十人が利用する市社会福祉協議会の「宅配型食事サービス事業」と、毎日千人が利用する市高齢福祉課の「高齢者等在宅生活支援配食サービス」で実施する。

みまもり掛け紙には注意を促す言葉と、身近な相談先として消費生活センターの電話番号を掲載。裏面には、被害に遭わないための七カ条として「相手の身なりや態度に惑わされない」「その場で契約しない。頭を冷やしてよく考えてから」「一人で悩まずに、誰にでも身近な人に相談を」などの心構えが書かれている。

みまもり掛け紙を使った弁当の初回配布は、八日の一中地区公民館エリアから順次実施する。今後も、啓発の内容を変えて継続することにしている。

●スペシャルオリンピックスで県勢好成績
金2個、銀2個を獲得
知的障害者の自立と社会参加を支援する国際的なスポーツ組織「スペシャルオリンピックス(SO)」の第四回夏季全国大会が三日から五日まで、熊本県内で開催され、初めて本県から派遣された選手団(鈴木宏治団長)は、金二個、銀二個を獲得する好成績を残した。

県選手団は、鈴木俊也選手(12)=友部養護学校▽関口真也選手(11)=協和養護学校▽竹尾祥一選手(15)=土浦養護学校▽是松亜希選手(22)=県南障害者雇用支援センター―の四人。是松選手が陸上千五百b走で金を獲得。四×百bリレーでも四人が金に輝いた。また、鈴木、関口の二選手は陸上百b走でも銀を獲得した。

「アスリート」と呼ばれる四選手は、今年五月に発足したSO日本・茨城設立準備委員会で、七月まで約二カ月間実施した「第一期水戸地区陸上競技スポーツプログラム」に八回以上参加し、記録会・競技会で出場した十四人の中から選考された。

全国大会は、陸上競技のほか、水泳、体操、バレーボール、サッカー、ボウリング、ゴルフなど十二競技が行われ、全国四十都道府県から総勢約千人のアスリートが参加した。


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