こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2004年10月16日
●故橋田氏の妻が講演
真壁・桃山中で23日
今年五月、戦時下のイラクでゲリラの襲撃を受け殺害された故橋田信介氏の妻、幸子さんを迎えた講演会・シンポジウムが二十三日、真壁町伊佐々の町立桃山中学校(井坂衛校長)で開かれる。生徒たちの希望で実現するもので、同中文化祭「桃山祭」のメーン企画。中学生がイラク戦争をどうとらえるのか、興味深い試みとなりそうだ。
 
桃山祭では毎回、PTAと生徒の手による親子講演会を開いている。生徒たちの時事的な関心や問題意識を反映した人選が行われてきた。今回、実行委員の一人が故橋田氏の著書「イラクの中心でバカと叫ぶ」を読んで「面白かった」と感想を漏らしたことから取り組みが始まった。
 
これをきっかけに、橋田さんの遺志を継いでイラク戦争で負傷したモハマド君の左目治療に尽力、現地での学校建設に取り組んでいる幸子さんの生き方や、自衛隊の海外派遣、現在のイラク情勢などに話題が広がった。
 
さらに生徒たちの関心は広がり、実行委員会(海老原亘平委員長)の話し合いの中で、「イラクの現状をもっと知りたい」「イラクの子供たちのために何かできないか」などの意見が数多く出された。
 
「日本人は大きな出来事をすぐに忘れてしまう。橋田さんの死やモハマド君、イラクへの関心が薄れてきている。幸子さんから直接、話を聞きたい」という声が高まった。
 
これらを受け学校側が交渉し、幸子さんが応諾。PTA親子講演会に加え、生徒たちの熱い要望を受けて全体シンポジウムにも参加してもらえることになった。
 
当日の演題は「約束│戦場ジャーナリスト・橋田信介を通して見るイラク―」。
 
生徒への事前アンケートでは、幸子さんに「信介さんをイラクに行かせて後悔していないか」「信介さんの仕事をどう思っていたか」「理想とするイラクはどのような国か」など突っ込んだ質問項目が上がっている。
 
講演会については、夫の死を覚悟して記者会見したことや現地を経験した幸子さんの話に期待する声、イラク戦争をいじめや自殺などと絡め、命の尊厳について考えたいという意見などが寄せられているという。
 
生徒会顧問の深谷仁教諭は「生徒たちがイラク戦争に深い関心を抱き、平和と愛をテーマに、自分たちにできることは何かを真剣に考え、企画に取り組んでいることに感動を覚える」と話している。
 
桃山祭では、イラクの子供たちに学校をつくるためのチャリティーCDの発売も行われる。実行委員会では地域の人たちに参加を呼び掛けている。

●下館市長選、あす告示
冨山氏の無投票3選か
任期満了伴う下館市長選は十七日、告示される。立候補を表明しているのは三選を目指す現職の冨山省三氏=無所属=だけで、無投票の可能性が高い。同市は近隣の関城町・明野町・協和町と合併して来年三月に「筑西市」を誕生させるため、最後の市長選となる。
 
冨山氏は六月定例市議会で事実上の出馬表明。四市町合併の総仕上げなどを公約し、自民党や公明党、茨教組などの推薦、市内各種団体の支持を取り付け、後援会を軸に磐石の態勢。
 
冨山氏は県議三期などを経て一九九六年に市長初当選。二期八年間に中央地区再開発や土地区画整理など市の懸案事業を推進、しもだて美術館(アルテリオ)や市総合体育館、小貝川堤防改修、県道稲荷町線整備などを手掛けた。
 
「環境・心・福祉」を柱に、そつのない市政運営で市議会と協調関係を築き、合併推進の功労者として評価を上げた。合併まで残り約五カ月なのに加え、市議会野党がかつての結束力を失い、有力な対抗馬を擁立できなかった。
 
選挙戦となった場合、投票は二十四日午前七時から午後六時まで市内二十三カ所で行われ、同七時半から下館市民会館で即日開票される。有権者数は五万千九百四十七人(九月二日現在)。
●コスモス咲く晩秋
明野町宮山公園下の花畑
晩夏の名物となったヒマワリに続き、秋の風物詩として定着した明野町宮山の宮山ふるさとふれあい公園下の花畑にコスモスの花が咲き、地元や近隣から足を運んでいる。
 
今年は作付面積が約二ヘクタールにとどまり、連続する台風の影響などもあって生育が遅れぎみ。例年の二百万本とはいかないが、それでも近づけば赤やピンク、白など色とりどりのコスモスの花を楽しめる。
 
観音川沿いのコスモスロード(約三・二キロ)でも咲き始め、車を止める人を見受ける。栃木県益子町から訪れた年配夫婦は「足を延ばしたのに、昨年と比べると寂しい感じですね」と残念そう。
 
それでも帰りがけには、公園内にある人気のアグリショップ(農産物直売所)に立ち寄り、新鮮野菜を買い求めていた。コスモスは十一月上旬まで楽しめるという。

●斎場使用料など3件有料化
水戸市使用料等審議会答申
水戸市使用料等審議会の伊佐山忠志会長(常磐大教授)は十五日、加藤浩一市長に、市使用料など受益者負担の適正化について答申した。受益者負担と税金負担の割合などのルール化を試み、無料だった斎場使用料など三件を有料化するともに、十二件の改定を求めた。市民負担増は年間ベースで約一億八千万円となる。来年度から実施予定。市財政が悪化する中で、手数料や使用料の見直しを六月に諮問していた。
 
従来無料で新たに有料になるのは斎場使用料(火葬)=大人五千円▽老人福祉施設の六十歳以上の使用料=百円▽園芸指導センター入浴施設の六十歳以上の使用料=同―の三件。老人福祉施設使用料は約千三百五十万円、斎場は約八百五十九万円、園芸指導センターは約三百三十万円が新たに収入となる見込み。
 
改定されるのは、自転車駐輪場使用料(一時使用・自転車百円を百五十円など)▽幼稚園保育料(月額六千円を七千円)▽体育施設使用料(平均20%)▽市営住宅駐車場使用料(千五百円を二千百円)▽市民会館使用料(平均20%程度)▽自転車保管手数料(千円を二千円)▽印鑑登録証明書交付手数料など三百円の交付手数料を16・7%増の三百五十円―など。千三百円の住宅用家屋証明申請手数料はコストが一件三百円の証明と同じため、三百五十円に減額改定される。
 
審議会では、既に計画的な値上げを行っている下水道料金などを除き、使用料二十八件、手数料二十一件の計四十九件を対象に検討。コスト計算を行い、それが手数料や使用料収入によってどの程度カバーされているかを示す「賄い率」(行政コストに占める収入の割合)を目安に分類した。これを基に、改定の対象▽現行料金に据え置きコスト縮減や利用率向上に努める▽据え置き―に分けた。
 
改定の基本ルールは@施設の種類や受益の内容に応じた賄い率に近づけるA改定率は20%を基本とし、千円以下のものは二倍を限度とするB施設の統廃合や民間移転も視野に入れる―とした。
 
答申を受け、市は来年の第一回定例市議会に改定のための条例案を提出する予定で、一定の周知期間を経て改定することにしている。

●産業教育フェア始まる
高校職業学科の生徒ら集結
「作りだそう! その思いが明日の輝き!」をテーマに、高校の職業学科で学ぶ生徒の学習や研究成果を発表する「高校生のいばらき産業教育フェア」(県教育委員会、県産業教育振興会、県高校教育研究会主催)が十五日、水戸市千波町の県総合福祉会館一階で始まった。最終日の十六日は太鼓の演奏や着付けショー、ロボットコンテストのほか、さまざまな体験コーナーが設けられる。
 
職業学科の生徒に学習や研究成果の発表の機会を与えるとともに、職業教育に対する県民の理解を得て一層の充実を図るのが目的。職業学科のある県立四十一校、私立五校など計四十九校が参加した。
 
農業(農産物販売、フラワーアレンジメント)、工業(工作機械による加工体験、七宝焼実演)、商業(地場産品の販売、カレンダー作成体験)、家庭(被服製作品展示、さをり織り体験)、看護(血圧・体脂肪測定)、水産(サンマの缶詰の販売)、福祉(介護用品展示説明)、障害児教育(陶器やキーホルダーなどの作品販売)のコーナーに分かれ、学校や学科の紹介のほか、教材や生徒が作った作品などが展示された。
 
コミュニティーホールのステージでは水戸聾(ろう)学校の太鼓演奏、手話コーラス、ファッションショー、ワープロ実演、中国語や英語スピーチなどが披露された。ファッションショーは十校の家庭科の生徒約百人が参加し、自分たちが着たいと思うカジュアルやウエディングドレスなど手作り作品を紹介した。

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