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2003年11月3日
●16年ぶりの新人対決
土浦市長選告示、舌選入り
任期満了に伴う土浦市長選は二日告示され、元市議会議長で農業の小野治氏=無所属=と前土浦商工会議所会頭で会社社長の中川清氏=同、自民・公明・社民推薦=の二人が立候補、新人同士の一騎打ちとなった。投票は衆院選と同日の九日、市内四十カ所で行われ、午後九時から同市大岩田の霞ケ浦文化体育館で即日開票される。有権者数は十万八千三百四人(一日現在)。前回の投票率は50・05%だった。

四期十六年務めた助川弘之市長が九月に今期限りで引退することを表明。同市長選としては十六年ぶりに新人同士の一騎打ちとなった。

前回に続き二度目の立候補の小野氏は助川市政を「失政」と批判、「リバイバル土浦」を掲げて市政の刷新を主張。県農協政治連盟土浦支部などの推薦を得て、草の根選挙を展開している。

助川市長の出馬要請を受けた形の中川氏は三党をはじめ、市内の各種団体の推薦を幅広く得た。市議二十七人も支援。「世代交代」を訴え、「日本一住みやすい都市」「新しい土浦」を掲げる。

【小野治候補】午前十時から、同市木田余の空き地で支持者多数を集めて出陣式。荒井忠司後援会長、石井敏裕選対本部長、JA土浦の宮本幸男理事長らが「つくば市に対抗するには、小野候補をもって土浦をよみがえらせるしかない」「小野候補の勝利のみが土浦を変えられる」などと、土浦再生に向けた期待を込めて激励あいさつ。

これを受けて、小野氏は「土浦圏の経済の再生が最大の課題。沈滞している駅前の中心商店街の再生に取り組み、商業の復活を図りたい。ワンコインバスも走らせ、土浦市内を楽に移動できるようにしたい。当選したら、公約が絵に描いたもちにならないよう、市役所職員の先頭に立って、改革を断行する」などと決意を述べた。

その後、必勝だるまの入眼、花束贈呈、ガンバローコールなどを行い、気勢を上げて街頭に繰り出した。

【中川清候補】午前十時から、同市真鍋新町の後援会事務所駐車場で出陣式。岡田広参院議員、藤沢順一つくば市長ら近隣市町村長、松浦英一県議ら地元や近隣の県議十三人が来賓として出席した。

堀越昭選挙事務長が「対立候補は四年以上のち密な作戦をしてきた。厳しい戦いだが、勝負はこれから」と檄(げき)。鈴村博一選対本部長は「九月の出馬表明と出遅れたが、大きな輪ができてきた。この輪をさら広げ、市政のトップに送ってほしい」と訴えた。

中川氏は「土浦市には誇れる文化、歴史があり、いいところがたくさんある。良さを引き出して、日本一住みやすいまちにしたい。発展を持続させ、成長させるためには戦後世代が頑張らなければ駄目」と世代交代の必要性を強調。公約に掲げた八つの重点政策を示しながら、二十一世紀の新しい土浦づくりを呼び掛けた。

●各候補、街頭へ繰り出す
選挙サンデー、支持求め独自の戦術
三連休の中日、二日は唯一の選挙サンデー。県南では各候補者とも、買い物や行楽でにぎわうショッピングセンターやイベント会場などに繰り出し、演説や握手などで支持を求めた。それぞれ選挙戦術に独自性を発揮しながら、最終盤に向けて盛り上がりを図った。

【自民前職候補】県南地区の自民党前職候補は、選挙カーで流しながらポイントごとに街頭演説。午前中八カ所、午後六カ所で行い、通りがかりの人々やドライバーらに精力的に支持を呼び掛けた。

秋の行楽シーズン真っ盛りの三連休の中日とあって、街頭に加えて、ショッピングセンター街での訴えをはじめ、イベント会場に直接出向いて支持を求め、握手で親近感を高める戦術に切り替えた。秋晴れの好天にも恵まれて、より大勢の有権者と触れ合う好機にもなった。

午後は女性支持者らを集めての集会。ここで福祉、年金施策を重点に持論を展開し、詰め掛けた約四百人の女性に投票率アップとともに、支持の拡大を呼び掛けた。

【民主新人候補】 七区の民主党新人候補は選挙カーに乗り込み、午前八時に水海道市の選挙事務所を出発。市内を約一時間遊説し、大型店前で街頭演説した。

「今回は自民党か、民主党かの政権を選択する選挙。鉛筆一本で日本の政治が変わる」と訴えた。

二日は各地で産業祭や運動会が開かれた。このため、陣営は街頭演説の後、これらの催しに狙いを定めた行動日程を組んだ。

多くの人でにぎわう石下町の「ふるさとまつり」や猿島町、境町の町民運動会、古河市の「よかんべまつり」の会場を訪れた。

候補者は白い運動着姿で、会場を駆け回り、汗だく。来場者にパンフレットを配り、握手をしながら支持を呼び掛けた。

【共産新人候補】 ♪手をつなぎたい/いま世界の人と/新たな悲しみつくらないために/報復から何が生まれるのだろう♪

人通りもまばらな日曜日の住宅団地。六区の共産党新人候補は、自作のメッセージソングをギター演奏しながら、静かに弾き語りを始める。

異色の街頭演説に、遊びを止めて候補者に近寄り、歌に聞き入る子供たちの姿も。選挙カーには、色とりどりの音符などが描かれ「ペガサス号」と名付けられている。

CDも発表するシンガーソングライターならではのスタイル。この日は土浦市内の住宅団地、郊外のスーパーなど一日十五カ所程度で街頭演説。それぞれ三曲ずつ歌を交えながら、平和や暮らし、税金の問題を訴えた。

●養殖コイが大量死
霞ケ浦・北浦、ウイルス感染、初の発病
県は二日、霞ケ浦と北浦で養殖のコイの大量へい死が発生していたことを明らかにするとともに、特定疾病の「コイヘルペスウイルス病」が原因の可能性が高いとして、養殖業者に対して当分の間、養殖コイの活魚、生鮮魚の出荷を自粛するよう協力を求めた。この病気の国内での発病は初めてだが、人には感染せず、仮に食べても人体への影響はないとしている。

県霞ケ浦北浦水産事務所の聞き取り調査によると、霞ケ浦の霞ケ浦町田伏地区・玉造町西蓮寺地区を中心に、先月中旬から被害が急増、北浦の一部と合わせて六百六十トンがへい死した。当初少なかった玉造町手賀地区、霞ケ浦町牛渡地区にも広がったほか、北浦でも先月中旬から出始めた。

霞ケ浦・北浦には養殖用の網いけす(五メートル四方)が四千弱あり、今回、七十六業者の二千四百余りが被害を受けた。昨年の販売量からみると、へい死率は14・1%に上り、昨年ベースで一億四、五千万円の損害になるという。

大量へい死発生を受け、県内水面水産試験場は専門の研究施設に検査を依頼していた。これまで、イスラエルや英国、ドイツなどで発生がみられ、最近ではインドネシア、台湾などアジアでも感染が報告されているが、今のところ治療法がないのが現状。潜伏期間は二、三週間で、「外国から持ち込まれ感染したことも考えられる」と推測する関係者もいる。

県は五日から二、三日間の予定で、いけすの全数を立ち入り検査し、検査結果に基づいて、養殖コイの移動禁止やへい死したコイの処分方法を検討する。

●きょうまで「秋祭り」
那珂の県植物園、各種イベント開催
那珂町戸の県植物園では三日まで、恒例の「秋祭り」が開かれている。花とモデルの写真展、菊花展、秋の植物園ガイド、緑の相談コーナーなど各種イベントが人気を呼んでいる。

一日には、県や県林業協会などが主催する「グリーンフェスティバル二〇〇三〜森づくり、地球も人もリフレッシュ」が開かれた。山林苗畑品評会や県林業コンクール、特用林産物コンクール、児童生徒木工工作コンクールなどの表彰式があったほか、親と子の工作教室やグリーンウォークなどの参加型イベントも行われた。

きのこ博士館や特設テントでは、「林用特産物フェスティバル」が開かれ、マイタケの試食や各種きのこ類の販売、竹製品や漆製品の展示販売などでにぎわった。竹製品の展示販売以外は、三日まで。

また、県林業技術センターでは、研究内容や成果の写真の展示、樹木病害虫診断や庭木の手入れの相談など、普段見る機会の少ない施設の一般公開が行われた。木炭車の試走やどんぐりのコマ作りなどが、子どもたちに人気を集めていた。

●グランプリに「トラないで」
里美村かかし祭、秋の味覚祭開幕
里美村大中の体験交流施設イベント広場で二日、「さとみ秋の味覚祭」と野外芸術展「第十六回里美村かかし祭」が始まった。秋晴れの行楽日和に多くの人が訪れ、秋の味覚を満喫しながらイベントを楽しんでいた。

会場では、千人鍋や打ちたてのそば、各種模擬店など、食欲をそそる食べ物が販売され、ステージ上では、県太鼓連盟所属の十一の団体が「茨城の太鼓」を披露。勇壮な太鼓の響きが、会場の熱気を盛り上げていた。

今年のかかし祭には、県内各地から一般の部五十点、学生の部二十六点の応募があり、一般の部グランプリには、優勝した阪神タイガースと多発する農作物盗難をかけた、同村の阡縁会(大金秀吉代表)の「トラないで」が選ばれた。

学生の部グランプリには、常陸太田市の誉田児童クラブの作品「さとみの森のトトロ」が、ミニグランプリには同村の八太郎会(中野林平代表)の作品「布袋様」が選出された。かかしは、十二月六日まで同会場に展示されている。


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